マーカーでキュッキュッキュッキュッやるのが楽しくて何を描く予定でもないのに紙などに向きあう。描けた後よりも描いている時が好きだな。これからどうなるのかを自分で決められる。紙に対してサディスティックな感覚だという考え方もできる。完成はしてしまえばもう、その後どうなるかということに手やペンが介入できなくなる。
ダイソーで白い水性マーカーを買ったんだけれど良い感じ。こんなに強い、いわゆる白色がでるペンがあるのを知りたかった。ペンと筆との違いは、太さを調節できるかどうかが大きい、が、ペンの方が身近で準備がいらない。どちらをとるか、どちらもとります。例えば大きな面を塗る時は絵の具と筆で、細かい部分はペンで、そんな風に使い分けてもいい。そうすると絵の具とペンでアマチュアな色のチグハグさが生まれるが、私は結構、これが好きなのだ。チグハグ、ムラ、カスレ、隣り合うインキと水彩。手法の混乱が調和すること。混乱、というのは何を指すのだろうか。
バイオリニスト、シタール、ギター、ベース、ドラム、カスタネットからなる6人組ロックバンドというのがあったら何か混乱している印象を受けるはずだ。それはなぜか、馴染みが無いからだ。馴染みがあるかないか、社会に多いか少ないかということが混乱という印象に大きな影響を及ぼしている。つまり、「普通」が混乱していると思われることはない。何か逸脱している時に混乱と呼ばれる可能性がでてくる。混ざって乱れる。赤一色に黄色や緑や色々な色が上書きされることで混乱の可能性がでてくる。何度も書いてゲシュタルト崩壊している、この混乱という語は肯定的に思うこともあれば否定的に思うこともある。
何が書きたいかわからなくなってきたが、私は調和というよりも良き混乱を目指していきたいと思っている。そっちの方が、向いている。
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