今日はマルセルデュシャンとDJという題で書きたいと思っていたのだが、中々考えがまとまらないので止める。この、レディメイドという概念とDJの選曲というものを繋げて言語化したいという考えは何年も前からあるのだが、まだまだまとめる力が足りない。精進。
昨日気になっていた人工知能によるペイントについて今日も引き続き気になったのでartomationというアプリとdreamというアプリをインストールして遊んだ。二つとも人工知能を使いビジュアルを生成するアプリだ。しかし、artomationの方はどこで人工知能が作用しているのか良くわからない。写真を読み込ませて、それを油絵風にしたり色鉛筆風にしたり、筆致を変えたりすることができるのだが、これはphotoshopでもできる。dreamの方はすごい。80文字以内でテキストを入力し、エフェクトを選ぶと、そのテキストから連想されるビジュアルが生成される。しかもそれがまた、tokyoと入力すれば東京がでてくるとかではなく、東京っぽい何か抽象的なコラージュのようなビジュアルが登場するのである。
遊び半分のお試しで使ってみただけだったが、hiphopだとかpunkだとか思いつく限りの名詞を入力し、サルバドールダリのエフェクトも良いななんてやっていたら結果ハマりにハマり2時間。凡庸な時も多いのだが、たまに人間では思いつかなそうな驚異のビジュアルがでてくるのに興奮するのは、ゲームのガチャだとか、遊戯王カードのパックを買って開けてレアカードが出た時のそれに似ているだろうか。こういう新しいツールに懐疑的だったが、案外好きかもしれない。昔は自分が生まれる以前の古いものが好きで、なんだかレトロ趣味なのかなと思っていたのだが、その時の自分にとってその古さが新しく見えたから好きだったのだ。多分どちらかというと新しいもの好きなのだ。それは社会的に新しいということを意味せず、個人的に新しい風が頭の中に吹き込む瞬間のことである。そしてその内容というよりそこにある刺激自体を好んでいるという気がする。こうしてテキストを書くことも知っていることを確認したり備忘録として残すというよりも、新しく発見し直すという作業である。結果備忘録にもなるのだが。
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