散歩をした。歩いている猫と目が合う。猫は群れずにいつも一匹でいて、のどかで幸せそうだ。実情は結構ハードらしいのだが。雀がつつきあっていた。仲良しだ。近くには鳩もいた。蜂が怖い。特にイレギュラーな飛び方をしてこちらに近づいてきた時だ。飛ぶ昆虫は何を考えているかわからない。カラスがいた。カラスには頭を蹴られたことがあるのでちょっと怖い。動物界に法律無し。見知らぬ青年の頭を後ろから蹴り飛ばし、何のお咎めも無しである。たまに人間であることに疲れてくると、動物になりたいなんて思うのだが、自然界で生きていく難しさを考えるとやっぱり人が良いなとなる。お屋敷の猫とかだったら良いのだが。
なんとなくビックカメラに入り、テレビを売っているコーナーに行った。最近のテレビの画質は異様に高い。変な言い方だが、現実よりも高画質なのではと思った。同じ映像が九つのテレビで同時に流れていたりして、アンディ・ウォーホルのシルクスクリーン作品の連続性を思った。
画面から音が出るテレビというのがあり、ここを触ってくださいという透明なシートごしに画面に触ると、その振動が手のひらから伝わってくる。どういう仕組みなのだ。そのテレビでは今のニュースをやっていた。近ごろ全くニュースを見ていない。そもそも、テレビを見ないのだが。それでもネットニュースやなんかはちょこちょこ見ていたのもやらなくなってしまった。それは止めるという意識というよりも、なんとなくそうなったのである。なのでこういう所にいると異世界からタイムスリップしてきたような気持ちになる。が、個人的には日々の生活の中で駅にいったり電車に乗ったりしていれば今とても話題になっていることくらいはわかったつもりになれるのであり、そのくらいの感じが自分に合っているのかもしれないと思う。
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